海外エンジニアさんの採用と人材育成
株式会社愛央技研は、海外の方で日本のものづくりに興味を持って頂いた方に、その能力や経験を身につけてほしい、母国に戻ってその能力を発揮してほしいと願い、在留資格「技術・人文知識・国際業務ビザ(技人国ビザ)」を有する優秀な海外のエンジニアさんを迎え入れています。
ベトナム人エンジニアさんとのQ&A
どうして日本でエンジニアになったのかな?
最初は、日本にどうしても来てみたいだけだった~。
旅館の中居さんとして来たんですヨ。
かわいい流暢な日本語でお返事してくれます。
回答は続いてまして、「あ、日本で働く場所を紹介してくれるトコロ(団体)があるんですよ。それで面接して日本にきて、最初はホテルというか、旅館の従業員になったんですよ。」
その後、仕事の合間にも日本語を猛練習して中居さんに昇格、日常会話が堪能になったころ、日本の「ものづくり」「高い技術力」に興味が出てきて、学びたいと思いはじめたそうです。それで、愛央技研に入社することに。
「だからね、たくさん勉強して、今はエンジニアのビザなんですヨ。」手元のレンチをクルクル回しながら 少し、照れくさそうです。
ちょっと補足です。
彼女が話している「エンジニアのビザ」というのは「技術・人文知識・国際業務ビザ(一般名で技人国ビザといいます)」といいまして、日本国内で働いている優秀な方々が取得しているビザです。
取得には母国での学歴や、実務経験などなどかなりのハードルがあり、それをクリアした優秀な人材です。
エンジニアビザ(技人国ビザ)を取得すると、日本で「理学・工学などの自然科学に属する技術・知識を有する業務」に従事することができます。
当社はその中で「技術」に関する知識と経験が必要な仕事です。
最近の日本の工業や、工業製品は海外製品、特に中国、台湾、韓国なんかに押されちゃってると思う。
エンジニアなら日本じゃなくてもよかったのでは?
ちがうちがう!ベトナムではね、たとえば同じ製品があったら、日本の製品を買うヨ。なんて言うかね~、長持ち…そう、安全、安心ですから…。
少し不躾な質問をしてみましたけど、軽快に答えてくれます。私たち日本人の中では、工業製品は中国、韓国、台湾製に押されてしまい、衣類などは中国、ベトナム製。もう日本は製造・開発国から離れているように思っているところですが、彼女の意見は違うようです。
愛央技研として、改めて、日本の「いいところ」を知ることにもなりました。
母国のベトナムに戻った時の目標がありますか?
まだまだベトナムは手工業が多いヨ。海外メーカーはオートメーション化していますけど、だからそういうところを自分たちでやりたいです。
日常会話として日本語も堪能ですが、開発しているオートメーション機器、省力機器の業界で使われている、日本人でも馴染みのない、難解な日本語を勉強しながら装置の製造に携わってる優秀な彼女。
日本の文化、言葉、仕事の知識・スキルを日々磨いていってほしいと思う毎日です。
仕事風景
愛央技研では、設計、プログラミング、機械の組立、ティーチング、テスト、再調整などのあらゆる工程で、女性が活躍しています。開発している設備が、より小さなワーク(部品)を扱う傾向にあるためでしょうか、彼女は繊細な仕事に向いています。
日々のOJTでメキメキと技能と知識を蓄えています。 難しい(?)冗談も日本語で話せるようになりました。
将来的には・・
いつしかベトナムで同様の事業に携わり、様々な業界で働いている省力設備、オートメーション設備の開発、運営を通して、日本との架け橋になってほしいと願っています。
彼女がベトナムで「日本のものづくり(特に愛央技研)、技術力はスゴカッタネ~」って語ってほしいと思います。